久しぶりにピアノのお話をさせてもらいます<m(__)m>
今私は、シューマンの「幻想小曲集」作品12の中から、
1番の「夕べに」と2番の「飛翔」を練習しています。
・・・と言ってもまだ、
「飛翔」しか取り組めていないのですが・・・(^_^;)
この「幻想小曲集」は、1873年に書きあげられたそうです。
その背景には・・・
当時結婚を考えていた女性の父親に猛烈な反対を受ける。
なんとその父親は自分の恩師だった人。
さぞかし祝福してくれるだろう、と思っていたのが一転、
裁判まで起こされ反対を受けたそうです。
その彼女への想い・結婚への期待・
そして反対され続ける中で産まれる絶望感などの中、
彼女との結婚を勝ち取るために戦っている最中に描かれたのが、
この「幻想小曲集」なんだそうです。
その中の1曲目の「夕べに」は、
まさに夕暮れが静かにときを思わせ、
甘く美しい旋律だが、中に何とも言えないような切ない旋律・・・
“きわめて内面的に演奏する”という表記があるくらい、
シューマンの想いの詰まった曲になっています。
そして2曲目の「飛翔」は、
1曲目とは対照的に、
“きわめて急速に”と表記され、力強く、大きく羽ばたいていこうとする曲になっています。
しかしその中にも、
二人の想いがかみ合わないような部分を、左右かみ合わないリズムが追いかける・・・
というようなことで現わしてある曲になています。
こうして曲の出来た背景や、作曲者の想いを知って弾き始めると、
自分の想いだけとは違う想いも込めて演奏することを考えたり、
どうしたらそういう気持ちが表現できるかと悩んだり出来て、
とても楽しいです。
でもまずは譜読みを完成して、スラスラ弾けるようにならなくては・・・
の段階の私なのでした(ToT)/~~~
この2曲の他にも、素敵な曲で出来てるこの作品。
皆さんも機会があれば聴いてみて下さい(*^_^*)♪
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